日本語表現インフォをご存知ですか?
あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。日本語表現インフォとはどういうものなのでしょうか。文書を書くときの参考になる表現や描写の仕方をまとめて調べられるサイトですが、普段なじみがなく、よく分からないという方が多いと思います。
そこでこの記事では、日本語表現インフォについて、どういうサイトなのか、使い方などを分かりやすくご説明します。
見出し
日本語表現インフォとは?
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まず、日本語表現インフォとはどういうものなのか、ご説明します。
日本語表現インフォは表現・描写のデータベース
日本語表現インフォは、日常の人の気持ちや風景・事象についての印象を表現する言葉や、日本語での描写の仕方の例文を調べられるサイトです。日本語での表現・描写をサポートする言葉のデータベースといってもよいでしょう。
日本語表現インフォには6つのカテゴリーがある
日本語表現インフォには、大分類として次の6つのカテゴリーがあります。
- 感情の表現・描写
- 感覚の表現・描写
- 食べ物の表現・描写
- 人物の表現・描写
- 風景の表現・描写
- 暮らしの表現・描写
それぞれのカテゴリーについて、どのような表現や描写がカテゴリーの状況を説明するのにふさわしいか、例文をあげて説明しています。それを見て、適切な表現や描写の仕方のヒントを得ることができます。
そう説明されても、イメージがわかない、まだよく分からないという方が多いと思います。具体的に説明していきましょう。
日本語表現インフォの具体例:感情の表現・描写
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それでは早速、日本語表現インフォの具体例を見てみましょう。日本語表現インフォでは膨大な量の表現が出てきます。ここでは、カテゴリーの1つである「感情の表現・描写」について、詳しく見ていくことにします。
「感情の表現・描写」には、「主な感情」「表情・口調」「その他の感情」の中分類項目があります。ちなみに、感情の表現・描写のカテゴリーの中分類はこの3つですが、「食べ物の表現・描写」の中分類は10項目もあります。
主な感情
主な感情の例として、例えば次のようなものがあげられています。
【主な感情の例】
喜び ・ 怒り ・ 悲しみ ・ 悔やむ ・ 安心する ・ 驚き ・ 泣く・ 寂しい・不安 ・ 恥ずかしい、など
ここに記載したのはほんの一例にすぎません。
さらに例えば同じ「喜ぶ」でも、喜び方のレベルやそのときの感覚、表情・リアクションなどによって、次のように異なる表現が出てきます。
- 喜びの表現の一覧:喜ぶ・うれしい
- 喜びのレベル:少し嬉しい・とても嬉しい
- 喜びの感覚・精神的な反応:優越感・愉快な気持ち・幸せ・希望が見える、など
- 喜びの表情・リアクション:嬉しい表情・鼻歌・笑顔、など
- その他の喜びの表現:比喩・単語・他の感情が入り混じった表現
さらに、ある特定の文字を含む喜びの表現も調べられます。例えば、「胸」という文字で見ると、またまた多くの表現が出てきます。
胸に喜びがわく、胸がすく、嬉しさで胸が苦しい、など
まるで膨大な樹形図のようです。
表情・口調
表情・口調については、次のような表現例が記載されています。
【表情・口調の例】
笑う・笑み 、声・口調・表情・顔に表れた気持ち
ここで、「笑う・笑み」を見てみると、以下のような表現が一覧になって示されています。
苦笑い、思い出し笑い、照れ笑い、微笑み、など
その他の感情
その他の感情については、次のようなものがあげられています。
【その他の感情の例】
複雑な気持ち(2つ以上の感情が混ざった心境) ・ その他の気分
例えば、喜びと他の感情が混じった表現・描写例として、次のようなものがあげられています。
切ないまでに楽しい・嬉しいからこそ楽しい、など
日本語表現インフォの使い方の注意点
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表現・描写を使った文章を公にするのは避けた方がよい
ご覧いただいたように、日本語表現インフォはまるで小説やブログを書くための参考書のようです。日本語表現インフォに記載されている表現や描写を私的に使うことはもちろん構いません。しかし、そこに載っている表現・描写をそのまま使った文章を公にするのは、避けた方がよいです。
その表現が気に入った、しっくりするからと、文例をそのまま使った文書類を公にすることは、盗用との指摘を招きかねないからです。
その表現・描写を使うときは、自分の気持ちに添うように表現を吟味して、多少なりとも手を加えて使うのが無難です。
日本語表現インフォと類似のサイト
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最後に、日本語インフォと類似の言葉・表現の仕方に関するサイトをご紹介します。
weblio類語辞典
よく使われている類語辞典です。うまく使えば便利に活用できます。
連想類語辞典
こちらも類語を探すのに適当なサイトです。キーワードから連想される言葉が表示されます。
まとめ
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日本語表現インフォは、その名の通り日本語の使い方の案内書といえます。さまざまな方向から膨大な日本語表現にアプローチして、自分が表現したい表現・描写を上手に示してくれる役に立つサイトです。
その表現に行きつくまでの考え方や背景などを参考にして、自分なりに整理して考えてみるのも楽しいことだと思います。自分の表現したいことを整理するための参考として、日本語表現インフォを使ってみてはいかがでしょうか。